Panel Discussion “Animal Welfare in the time of Environmental and Public Health Crises”
フランスにおける動物福祉 - 法律・政治・経済
弊事務所では2022年12月16日にフランスで著名な動物福祉と食生活転換の専門家を招いて、パネルディスカッション「地球温暖化とパンデミックの時代における動物福祉」を開催しました。
動物愛護団体の活動規模が大きいフランスでは、畜産業における動物虐待の問題について国民の意識が高く、世論調査によると85%以上の国民が集約畜産の廃止を望んでいるとされています。しかし一方で肉を中心とした伝統的な食生活から菜食中心の食生活への転換は容易ではなく、動物愛護派の議員達が国会に提出する法律案も農産業ロビーにより阻害され、法律に至らないのが実情です。
本2時間のパネルディスカッションは、動物福祉や環境問題に関する知識があるなしに関わらず全ての方に、フランスにおける畜産業の実態と家畜福祉のための動物保護団体の活動、この分野におけるフランスの法律と政治、工業型・集約畜産の倫理的・社会的・経済的問題をわかりやすく紹介する内容となっています。
[パネリスト]
キャロリン・ランテイ(弁護士、元SPA会長)
ルイ・シュバイツァー(LFDA会長、元ルノー社長)
セバスチャン・アーサック(L214創始者)
セバスチャン・ドマンジ(医者、元AVF理事)
[内容]
パネリスト紹介
フランスの現状
畜産業が環境と公共衛生に与える影響
動物愛護団体の取り組み
法律、政治家の活動
「動物のためのレフェランダム」
動物と健康、環境に配慮した食生活の転換